九州地区大会

第34回日本手術看護学会九州地区

第34回日本手術看護学会 九州地区大会は終了いたしました。

謝 辞

 日々、本格的な夏の暑さではありますが、皆様益々ご活躍のことと思います。

 去る平成28年7月23日(土)、第34回日本手術看護学会九州地区を福岡国際会議場にて開催し、九州各県及び広島・山口より902名の参加を頂き無事終了する事が出来ました。これは、ひとえに九州地区皆様の御協力の賜と考えております。

 今大会では、開会式に引き続き、緊急特別講演として熊本大学医学部附属病院 中央手術部 田邉菜穂子看護師長より、「熊本地震を経験して-地震に備えておくべきこと-」と題して、実際の地震発生時の手術室の画像と共にお話頂きました。私達が日頃から準備しなければならないことを改めて考える貴重な時間となりました。また、被災された熊本県・大分県から多く学会へ参加して頂きありがとうございました。熊本・大分の底力を感じ今学会盛会の一因ではないかと思っております。

 そして教育講演は、第33回でお話し頂いた、宮崎大学医学部社会医学講座 生命・医療倫理学分野の板井孝壱郎教授に再度お願いし、90分の拡大版で「周術期の倫理」-倫理的問題を「個人の悩み」にしないために-という演題での教育講演を頂きました。大学病院での医療倫理をめぐる潮流の変化、そしてまた倫理的問題に対する医療現場での対応についてなど、固い内容にもかかわらず、先生のユーモラスなお話ぶりは身近で分かりやすく、すぐに明日から取り組める内容だったのではないでしょうか。

 また、24題の演題を提出頂いた皆様、業務と並行しての集録原稿の作成及び発表の準備お疲れ様でした。口演演題に対し、今学会では久留米大学医学部看護学科宮本いづみ先生に御講評をお願いしました。1つ1つの口演演題に丁寧に講評を頂き、今後の学会発表内容の質の向上に繋がると考えています。発表会場内では活発な質疑応答が行われ、日頃の皆様の手術看護に対する思いと熱意が伝わってきました。

 最後に、第34回 日本手術看護学会九州地区を開催するにあたり、多くの皆様にご支援ご協力を頂きましたこと、心よりお礼申し上げます。来年度は佐賀県での開催です。また皆様にお会いできますことを楽しみにしております。

日本手術室看護学会九州地区
第34回大会長 一法師久美子
(九州大学病院)

優秀演題発表

『看護学生による手術患者の疑似体験の効果』
久留米大学病院 高石 順子様
『手術を受ける子どもの術前訪問にプレパレーションを取り入れた効果』
宮崎大学医学部附属病院 笠 裕一郎様